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やがて、葉子は再びお湯に下半身を浸けると、僕の前に膝間付いて股間に顔を寄せて来た。
「これ、前より大きくなってない?」
思わず苦笑してしまう。
「この歳になって、チンコが大きくなるわけないだろ」
僕の言葉に、葉子が『ふふ…』と笑った。葉子はけっこう言葉に反応するので、ここは『ちんぽ』と言ってあげた方が喜ばれるのだけど、それには僕の方が照れてしまう。いろいろと難しいのだ。
「でも、前からこんなに元気だったかしら?」
葉子が、夜空に向かってまっすぐに屹立するペニスを握って首をかしげた。
たしかに、僕のペニスは勃起角度が急で、中学生の頃からお腹に付くばかりに反り返っていて、その角度だけは40歳になる今でも健在だった。もっともスタミナは明らかに落ちてしまったけど。
やがて葉子は顔を下げ、舌を伸ばすとペロッと亀頭の部分をひと舐めした。
「うっ…」
反射的に声を漏らしてしまった僕の反応を伺うように、悪戯っぽく顔を見上げた葉子が、今度は舌先でソフトクリームを舐めるようにペロペロと亀頭の周りを舐め回し始めた。舌先の力の入れ具合が絶妙で、僕はソフトクリームの気持ちになって、とろけるような快感に身を震わせる。
一通り舐め回した後は、いつものように温かな口に含んでくれた。唾液でまぶすように吸い立てながら、さらに中で舌を回す葉子の超絶技巧。
僕は、葉子と付き合っていることに対して、いつも旦那さんには引け目を感じていた。良心の呵責だ。
でも、この葉子のフェラチオを彼も受けていることに関してだけは、嫉妬を感じざるを得なかった。こんなハイテクニックな牲戯、僕が独占したいのに。われながら不思議な感覚だ。

葉子の巧みな口の愛撫によって、僕はお尻をプルプル震わせながらうめき声を漏らしてしまう。
葉子がペニスを吸いながら、上目遣いに僕を伺った。僕はなんとか笑みを浮かべて、葉子の頬をそっと撫でてあげると、葉子はチュポンと音を立ててペニスを口から抜き、そして色っぽい目で下から僕を見上げた。
僕は、葉子の体をお湯から引っ張り上げてキスを求め、二人は慌ただしく舌を絡めあった。葉子の乳房が僕の胸に押し付けられ、ペニスが葉子の下腹部でしなっている。
「じゃあ…続きは部屋で」
「…イヤ」
「え?」
「ここでして。出さなくてもいいから、ここで抱いて」
僕は、一瞬耳を疑ったけど、葉子の気持ちも理解出来た。エッチ心が高まってしまい、この場でペニスを入れなければ、収まりがつかなくなっているのだろう。
僕は、黙って葉子の体を後ろ向きにさせると、湯船の縁の岩に両手をつかせ、温泉に足を浸したまま背後から慌ただしく挿入していった。
「ああ…」
葉子が予想外に大きな声を上げたので、ちょっと焦ったけれど、こうなれば行くところまで行くしかない。僕は、立ちバックの体位で葉子のお尻を抱き、腰を動かしてペニスを出し入れした。
「ああ、いい!」
早くも葉子が切羽詰まった声を上げ始めている。いつもとは様子の違う、温泉でのセックスに興奮しているのだろう。
膝ほどまでのお湯が、僕のピストン運動に合わせて、バシャバシャと音を立てて波打っている。ほの暗い露天風呂で、葉子をお尻から抱きながら、僕も不思議な興奮にとり憑かれていた。
汗とお湯に濡れながら波打つ葉子の背中。白いうなじ。高まる葉子のあえぎ声。
「ああ、ダメ!いい!」
ついさっきまでは、露天風呂は覗かれるかもしれないと、一緒に入浴するのに難色を示していた葉子が、さらに声を上げて、僕は周囲に聞こえることを心配した。
それとともに、僕はある危機感を覚えていた。
「よ、葉子…続きは…部屋で」
「…え?」
僕は限界に近付いていたのだ。このまま射精してしまう危機のみならず、温泉ファックに頭はボーッとなって心臓はバクバクと踊り出し、このまま果てたらぶっ倒れてしまいそうな勢いなのだ。
葉子もそれを察したのか、『…大丈夫?』と、動きを止めてくれたので、僕はホッとしてペニスを抜くと、石の縁に力無く座り込んだのだった。
(つづく)

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2011.06.30 Thu l 優雅で退屈な休暇 l コメント (2) l top