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マコト君が帰郷して不在の一週間、晩夏の日々は甲子園の高校野球とともにゆっくりと過ぎ去り、その間、台風がひとつ首都圏をかすめて通過して行きました。
雨上がりの庭で翔が転んでおでこをすりむき、昌明さんが有給休暇を取って、親子3人で近くの公園に遊びに出掛け、その帰りに、外で食事を楽しみました。
そしてその夜、久しぶりに夫婦のセックス。
いつもの家族の時間だけど、詩織さんは、なにをしていても、ついマコト君のことを考えてしまう。この日だって、ホントは翔はアニメ映画を見たがったのですが、『映画なら、マコト君が帰京してから3人で出掛けられるかも』と、思って、あえて公園で遊ぶことを選んだ秘密の内幕もあります。
そして、ベッドで旦那さまに抱かれながらも、思い出すのはマコト君とのバスルームでの戯れだったりするのです。たくましい旦那さまに突かれながら、頭の中では真っ直ぐに立てたマコト君の純情ペニスを思い出していると、いきなり目の前に白い火花が飛び散って、『う~ん!』と絶頂に達してしまったのでした。
「おや、マコトがいないと、声を遠慮しないんだな」
営みが終わった後、ニヤニヤしながらそんなことを言う旦那さま。なにも知らない昌明さんに、申し訳なさを感じると同時に、なにも気付かない鈍感さに幾分の侮蔑すら感じてしまい、そんな自分の感情にも戸惑ってしまう詩織さんでした。

なにやら緊張が解け、毎日を物憂く過ごす詩織さん。翔も、もはや遊び相手がママでは物足りないらしくて何やら不機嫌です。
「マコちゃん、早く帰ってこないかなあ…」
と、大好きなマコちゃんの帰りを指折り数えています。
『マコト君と、あんなふしだらなことをしてしまって…幸いあの日は翔が目を覚ましたからよかったものの、あのままだと最後の一線を越えてしまったかもしれないわ。もしそうなっていたら…取り返しがつかなかったわね。恐ろしいことだわ』
あの、お風呂での一件については、反省しきりの詩織さん。あの時の大胆な自分の行動がいまだに信じられないのです。
その一方で、もう一度マコト君と裸で抱き合いたい気持ちを抑えることが出来ないのも事実。
『マコト君が戻って来て、再び誘われたら…ダメ!その時には断らなきゃ!でも…ホントに拒否できる?お風呂に一緒に入るくらいなら許されるかも。そう、お風呂に入って、キスするぐらいなら…』
そして、勃起したマコト君のペニスを口で吸う自らを妄想して、昼間っからあそこを濡らす詩織さん。そんな、思いっきり身勝手な妄想を繰り返すうち、ついにマコト君は帰って来たのでした。

日曜の夕方、両手いっぱいに母親に持たされたお土産を下げ、マコト君は一週間ぶりに戻ってきたのです。
「なんだ、そんなもの宅急便で送ればいいのに」
昌明さんが呆れています。
「持って帰る方が早いと思って。でも重かった!」
「お帰りなさい。こんなに果物やお野菜を…助かります」
「お姉さん、すみません。なにせ田舎のおばさんだから、気の利いたお土産とか思いつかないんですよ」
そんな何気ない会話を交わしながら、視線さんは再会できた歓びに、密かに涙ぐんでいたのでした。
やがて賑やかに夕食が始まり、昌明さんとマコト君の楽しげな故郷話を笑顔で聞く詩織さん。そして、食事も終わり、翔も寝ついた午後9時過ぎ、マコト君が突然、
「兄さん、お姉さん、話があるんです」
と、深刻な表情で切り出したので、詩織さんの心はにわかに波立ちました。
「どうしたんだ?深刻な顔をして」
怪訝な表情の昌明さん、そして無言の詩織さんの表情はこわばっています。
『この子…いったい何を言いだすつもりかしら?』
詩織さんの心配をよそに、マコト君が、とつとつと話し始めました。
(つづく)

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2011.11.29 Tue l My Lovely Little Brother l コメント (3) l top