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両親が離婚することになりました。
仕事人間で家庭を顧みない父に対し、母のガマンが限界を迎えたというのが表向きの理由ですが、詳しいことは僕にはわかりません。
中3の僕と高1の姉は途方に暮れる思いでした。
父は確かに仕事人間でしたが、子供の頃はよくサッカーやキャッチボールの相手もしてくれたし、僕はいい父親だと思っていました。
そして何より、姉と別れることが耐えられないほどに寂しい。
と言うのも、母は離婚して実家のある仙台に帰ることになったのですが、僕は中高一貫の私立校に通っていて東京を離れられず、都立高校に通っていた姉は、母が絶対仙台に連れて行くと言って譲らないのです。
こうなってしまえば子供の僕たちにはどうしようもありません。
小さい頃からケンカもよくしたけれど、ひとつ違いの仲のよい姉弟でした。
むしろ母より姉と別れ別れになることが辛かったぐらいです。

ある夜、母は準備のため仙台の実家に帰り、父は相変わらず深夜まで残業で、マンションには僕と姉の二人きりでした。
僕が自室にいると姉が入ってきて、ベッドに腰を下ろし、
「いよいよお別れになっちゃうね」
と、寂しそうに言いました。
僕は泣き顔を見られるのイヤで、机に座ったまま姉の顔を見ずに、
「東京と仙台なんてすぐだよ」
と強がりました。
ところが姉が、
「すぐじゃないよ!毎日一緒に暮らしてきた私たちにとっては、とってもとっても遠い距離だよ!」
と、取り乱した声を上げたので、思わず姉の方を見ると、その顔は涙に濡れていました。
姉は気が強く、ほとんど泣き顔なんか見せたことが無かったのに。
僕はとっても悲しくなり、しくしくと泣き始めたのですが、だんだんお互い感情が激してきて、二人して号泣してしまったのでした。
姉がイスに座った僕に近づくと、
「離れたくない」
と、僕を後ろから抱き締めました。
家の中では男みたいな性格で、いじめられたりもしたけれど、友達の間では美人で有名な自慢の姉でもありました。
僕もイスから立ち上がり、姉を抱き締めました。
しばらくすると姉が僕の顔に顔を寄せ、頬に流れる涙を舌で舐め始めました。
「しょっぱい・・・」
僕も真似をして、姉の頬を舐めました。
ぺろぺろとお互いの頬を舐め合ううち、いつしか唇と唇を合わせていました。
もちろん僕はキスも初めてだったけれど、憧れの姉とのキスに頭が真っ白になってしまい、差しこまれてきた姉の温かな舌に一生懸命自分の舌をからませるのに夢中でした。
やがて姉は僕から離れ、
「これが最初で最後だから・・・」
と言って、するすると着ているものを脱ぎはじめたのです。
幼いころから何事も姉にリードされてきた僕は、何の疑いも挟まずに、姉の真似をして服をすべて脱ぎ去り、全裸同士で対面しました。
姉の体は、とてもキレイでした。
姉は僕の体に近づくと
「好きよ」
と言いながら、胸と胸を合わせて抱きしめてくれました。
姉の豊かな乳房が僕の胸に押し付けられ、お互いの心臓の音を確認し合い、再びキスを交わすと、いつしか姉に導かれるまま、二人でベッドに倒れこんだのでした。

それからのことは、まるで夢の中のような出来事でした。
姉の首筋に鼻を押し付けて、子犬のように臭いを嗅いだり、サクランボのような乳首に吸いついた記憶がありますが、定かではありません。
姉の体内に、勃起したペニスを挿入することが出来、なんとか果てることが出来たのも姉のリードがあったからでしょう。
姉はもしかしたら経験があったのかもしれません。
僕がうめきながら射精した時、姉は『ああ…』と、とても哀しげな声を洩らしたのでした。
やがて姉はベッドから立ち上がると、裸のまま衣服を手に取り、そして無言のまま部屋を出て行ってしまいました。
僕は後を追わずに余韻に浸っていましたが、姉との別れの辛さと同時に不思議な満足感に包まれ、いつしか眠りに落ちて行ったのでした。

事態が急転したのは翌日のことでした。
帰郷していた母ですが、実家の両親に離婚を猛反対され、心配したおじいちゃんが父の会社に電話を入れて、離婚を思いとどまるよう説得したのです。
もとより離婚は父が望んだものではなく、母もやはり僕のことが心配だったらしく、夫婦でもう一度やり直すという方向に話が進み、なんと離婚話は立ち消えになったのです。
僕と姉はその話を聞いて、何やら茫然となってしまいました。
もちろん離婚が取りやめになることは喜ぶべこことなのですが・・・
夜、姉が僕の部屋にやって来ました。前夜のような悲しみの表情ではなく、ちょっと怒ったような顔でした。
姉は僕の両肩をつかむと、顔を近づけ、小声だけど強い調子でこう言いました。
「いい。昨夜のことは絶対に内緒よ。誰にも言わないこと。あれは夢だったの。別れの寂しさから、お姉ちゃんも変な気分になっちゃったけど、あれはやってはいけないことなの。だからお互い忘れるの。わかったわね!」
僕は呆気に取られ、ただ黙ってうなづくしかなく、姉はホッとしたような表情を見せ、部屋から出ていきました。
もちろん忘れられるはずはないのですが、あってはならないことをしてしまったことは僕も理解していました。
今となってはあの時の姉の体は幻のようにも思え、性交が気持ちよかったかどうかすら、記憶があやふやになっていたのです。
ただ、あの夜の燃えるような感情と、舌をからめた時の感触だけは、なぜかよく憶えています。

それからひと月ほどたった時、姉が僕の耳元で、
「妊娠、大丈夫だったから」
と囁いたのが、姉が見せたあの夜の出来事の、唯一の名残りでした。
相変わらず父は仕事で忙しそうですが、それなりに母には気を配っているようで、しばらく離婚の心配はしなくても良さそうです。

その後、姉はますますキレイになって、多くの男たちの上に君臨し、その女王様ぶりで地元の有名人に。
一方僕は、これと言った特徴の無い平々凡々な男子高生となって、平々凡々な日々を過ごしています。
(おわり)

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2010.01.05 Tue l シリーズ・離婚の危機 l コメント (8) トラックバック (0) l top

コメント

おお~これが近親モノですか~(笑)
う~ん別れるのがつらくってヤッてしまうってなかなかカッ跳んだお姉さんですねェ。
まあやってもうた後に「いい。昨夜のことは絶対に内緒よ」というのはお約束ですかねェ(水爆)。
まあ、主人公にとっては「妊娠大丈夫だったから」という台詞が精神安定剤になったんじゃない?(笑)。

P.S 想い出エッチ楽しみに待ってます(笑)

2010.01.05 Tue l 私の碇で沈みなさいっ!. URL l 編集
全部読んだのに
おめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
アメブロで読んでいるのに新鮮に感じますね。
しかし、姉さんも面目丸つぶれですね。
ラスト一回ぐらいお願いしたいですね(笑)
2010.01.05 Tue l 8110. URL l 編集
No title
離婚はイヤだけど、姉・弟が離れ離れはもっとイヤ。
よくぞ踏みとどまってくれました。e-257

でも勇み足って表現が正しいのか分かりませんが、お姉ちゃんヤバイですね。v-292
感情に流されてやっちゃった。www
妊娠してなくって良かった。v-433

「素敵な叔母さん」を楽しみにしてます。
2010.01.05 Tue l 萌. URL l 編集
今日のリニューアル面白かったですよ(^^) いつも楽しく拝見しています~!新作余裕が出来たらまた楽しみにしています~♪彼女との旅はアメブロにするんですか?
2010.01.05 Tue l あやか. URL l 編集
私の碇でさんへ^^
未成年だけに、状況に流されてしまいましたかねえ?
素敵なお姉さんだけに、『僕』も後を引いたでしょけど、お姉さんは、その後二度と隙を見せることはありませんでしたとさ^^

『想い出エッチ』、僕も楽しみなんです^^
2010.01.06 Wed l スマイルジャック. URL l 編集
8110さんへ^^
おめでとうございます^^
僕も久しぶりに読み返して、けっこう楽しめました^^
たぶんお姉さんは二度と相手にしないと思いますが、また突発事件があるかも。
なんかいいネタがあれば・・・
2010.01.06 Wed l スマイルジャック. URL l 編集
萌さんへ^^
基本、ハッピーエンドに終わらせたいですからね^^
まあ、これがハッピーエンドかどうかですが^^;
これを機に、お姉ちゃん大いに反省。
男と付き合っても、ギリギリまでやらせない女を心掛けてるとか^^

「素敵なおばさん」、今からワクワクします^^
2010.01.06 Wed l スマイルジャック. URL l 編集
あやかさんへ^^
ご無沙汰しています。
新作、もう少しお待ちください<(_ _)>
もう『アメブロ』には書かないと思います。
たぶんね。
これからもヨロシクね^^
2010.01.06 Wed l スマイルジャック. URL l 編集

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