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情報分析に掛けては、正樹ほど便利な友達はいない。僕たちが集まるや、さっそく下調べした風俗の説明を始めた。
「僕たちの目的を、あくまで童貞喪失に絞って考えたら、やっぱりデリヘルなんかの無店舗営業より、ソープランドの方がいいと思うんだ。キチンと店を構えている分、サービスは一定レベルにあると思っていいし、料金もハッキリしている。ソープ嬢のお姉さんたちはプロ意識も高いはずだから、初体験の僕らもうまく扱ってくれるはずだ」
「ふむふむ、やっぱりソープだよな」
優二が、嬉しそうに相槌を打っている。
「なにより、ソープ嬢さんは定期的に性感染症の検診を受けているらしいから安心でもある」
「性病は勘弁だよな。コンドームは使うんだろ?」
「うん、今はほとんどの店はコンドームを使ってると思う。その方がお客の方も安心だしな。ただ問題もある。店を構えている分、風営法の管轄下にあるわけだから、僕たち未成年を客として迎え入れてくれるかどうかが心配」
僕と優二が顔を見合せた。
「OK、お前らが何を考えているかはわかるよ。問題は僕だ。ヘタすりゃ中学生に間違えられるぐらいの童顔だからな。門前払いの可能性は高い」
そう言って、正樹が肩をすくめた。
たしかに正樹は童顔で小柄。でも顔立ちは可愛いと言っていいくらいで、正樹の顔を見ていると、僕ですらなにやら胸騒ぎを覚えるほど(もちろん僕にその気は無い)。
「警察も、ソープランド内で売春が行われてるのは承知しながら黙認している。店側が、ある一定のルールに則って営業していればな」
「そのルールの一つは…未成年は雇わない、客として入れない…ってとこか?」
僕の答えに正樹が『ご名答』と言って笑った。
「風営法では、18歳未満は立ち入り禁止。だから、僕が参加して断られるぐらいなら、お前ら二人で行った方がいいんじゃないかと思って…」
正樹が全部言い終わる前に、いきなり優二が正樹にヘッドロックを掛けて締めあげた。
「バ~カ、お前が断られたら、3人で帰ってくりゃいいんだよ。オレたちは友達なんだから、お前一人を残したりできるかよ」
小柄な正樹は、必死に力を振り絞って優二のヘッドロックから逃れると、顔を真っ赤にして『この馬鹿力!』と、優二をにらみつけたけど、実は嬉しそうだったりする。たしかに優二は単純バカだけど、友達思いのいいヤツだって言うことには、僕にも異存はない。
「じゃあ、もし断られたらそれはその時として…どこの店に行くか、決めようか」
髪の毛を直しながらポーカーフェイスを取り戻した正樹が、パソコンデスクの前に座りながら言った。
この日は、ソープに行くかどうかを討議するはずだったけど、なんのことはない。最初から行くことを前提としての検討になっていた。もちろん僕だって、そのことに否やは無い。

正樹の新型バイオのディスプレイに、日本の主要なソープ街が映し出されている。
「首都圏だと、有名なのはやはり吉原と川崎堀之内だな」
レクチャーを始めた正樹に、優二がさっそく割り込む。
「この雄琴ってのはどうなんだ?」
「バカ、雄琴は滋賀県だろ!」
「…そうなの?…で、吉原ってよく聞くけど、どこにあるんだろう?」
「台東区千束。駅で言えば山手線の鴬谷が近い。うちからだと、電車で1時間半ぐらいかかるだろう。で、堀之内は京急川崎駅が近いから、1時間ぐらいかな」
「ふ~ん。で、どっちにするんだ?」
どうやら優二は、店の選択に関しては、正樹に丸投げするつもりらしい。まあ僕もそれには賛成だ。正樹なら、そう間違った選定はしないはずだから。
(つづく)

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2011.04.20 Wed l ソープ嬢ナナちゃん l コメント (2) l top

コメント

という事は
主人公達は神奈川県の横浜市南部あたり在住とみた!(笑)。

まぁ、でも吉原は「避妊具使用」のお店が多いから病気は心配ないけど写真でのゴマカシが凄いから気をつけた方がいいかも(笑)。

以上、経験者は語るでしたm(__)m。
2011.04.21 Thu l 私の碇で沈みなさいっ!. URL l 編集
私の碇でさんへ^^
アハハ、たしかに神奈川県。
僕の地元がモデルです^^
経験談ありがとう!
碇でさんには、オリジナルの時にもたくさんコメを付けてもらいましたよね。
読みやすくなるよう、工夫中です^^
2011.04.21 Thu l スマイルジャック. URL l 編集

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