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「問題なのは吉原も堀之内も、日本有数のソープ街ってこと。そこら辺を歩いているヤツは、みんなソープが目的って考えられるよな。となると、高校生の僕らにはちょっと荷が重いような気がするんだ」
正樹の説明にはまったく無駄というものが無かった。
「…ふむふむ」
「で、考えたんだけど、実は新宿歌舞伎町も、ソープランド街としてはけっこう有名な街だったんだな。それもけっこうリーズナブルで、その割に女の子の質が高いらしい」
「ほう…歌舞伎町なら、オレたちも何回か一緒に行ったよな」
優二の言う通り、僕たちは何度か歌舞伎町で映画を見て、ファーストフードでハンバーガーを食べ、ゲーセンに寄ったりして遊んだことがある。危険な街のイメージはあったけれど、かと言ってチンピラに絡まれたり、ヤンキーにカツアゲされたりした経験は無かった。
「うん。歌舞伎町なら映画館やゲーセンも多いし、地方からの観光客もたくさんいる。僕たちが歩いていても不自然じゃないだろ?ソープランドにも、スムーズに入って行けそうだと思わない?」
「なるほど歌舞伎町かあ。おれは全面的に支持するよ。で、どこかいい店知ってんのか?」
「知ってる訳ないだろ!ちっとは自分で考えろよ」
丸投げ体質の優二を、正樹が叱った。
「チェッ、なんだよう…でも、そう言えばうちに来てる職人連中が歌舞伎町の店の話をしてるの聞いたことあるなあ。たしかソープランドの店の話だったと思うけど…」
優二の家は工務店をやっているので、職人の出入りが多いのだ。
「おお、思い出せ!こういうのは何より口コミでの評判が信用できるんだ」
「うん…安いのにいい店だって言ってたな…たしか、ニューなんとかって言ってたような…」
「ニューなんとか?」
正樹がすかさずキーボードを叩き、『歌舞伎町 ソープランド ニュー』と打ち込んで検索を始めた。
「ニューグランド、ニューシルク、ニューキャッスル…」
「おお!ニューキャッスル!新しい城だな。たしかニューキャッスルって言ってたと思うぞ!」
正樹が優二のうろ覚えの情報で、さっそく検索を掛けた。
「ニューキャッスル。営業時間、日の出から24時。入浴料70分8,000円、コンパニオン在籍多数」
「ワオ!スゴイ、スゴイ!」
3人が覗きこんだディスプレイには、『本日の出勤予定』と書かれたスペースに、10人以上の女の子の画像が用意されていた。さらにその画像をクリックすると、超ミニのスーツ姿や、胸の大きさを強調したキャミソール姿の女の子の写真が拡大された。うつむいたり、目元を隠したりで素顔を分かりにくくして写っていたけれど、僕たちには、みんなが若くて美人のように思われた。
「おお!いい女ばっか!ここ、いいんじゃないか?」
優二は大乗り気、僕もなんだかわくわくドキドキしてきて、下半身に血液が集まってきた。
(ホントにこんな女性とエッチ出来るのか?)
「入浴料8,000円ってことは、だいたい入浴料の2~3倍がサービス料らしいから、トータルで24,000円から30,000円ってとこだな」
正樹はこんな状況でも、いつも通り冷静だ。
「オレ5万までなら用意できる!ここにしよう!」
優二は早くもイレ込んでいる。
「店の名前は優二が仕入れてきた情報だし、値段もまあまあみたいだし…佑介、どうだ?」
「うん、いいんじゃないか。で、決行はいつ?」
「そうだな、次の土曜日はどうだ?朝10時に出撃だ」
「朝10時って…早過ぎない?」
「いや、あの街は昼過ぎからどんどん人通りが多くなる。夕方から夜に掛けてなんて、通学ラッシュ並みだ。朝10時ぐらいが1番空いてて入りやすいと思うぞ」
「なるほど。それにしても夜明けから営業って…そんな時間に来る客がいるのかな?」
「たぶん、夜通し飲んだ酔っぱらいとかが行くんじゃないのかな」
「ハシゴ酒して、締めがソープってか?大人って贅沢!」
優二が妙なところに感心している。
「よし!じゃあ来週の土曜の朝8時半に駅に集合だ。出来るだけ大人っぽい服装で行こうぜ」
「オレ、親父のスーツ着て行こうかな」
「それじゃあかえって不自然だろ。大学生かフリーターって感じの方がいいよ」
いよいよ冒険が具体化してきたのだ。
(つづく)

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2011.04.21 Thu l ソープ嬢ナナちゃん l コメント (2) l top

コメント

まぁとりあえず
高校生には一回三万あたりがいい所ですかね?。

そうそう最近歌舞伎町もさびしくなりましたね…………。
2011.04.23 Sat l 私の碇で沈みなさいっ!. URL l 編集
私の碇でさんへ^^
まあやっぱり高校生に3万はきついでしょうね^^;
久しぶりに歌舞伎町に行ったら、ホントにホストクラブばっかりでした!
2011.04.24 Sun l スマイルジャック. URL l 編集

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