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私は韓国人に対して、ちょっとした偏見を持っている。
別に国籍差別するつもりはないけれど、オーストラリア留学時にトラブルがあったのだ。
留学先のハイスクールのホームルームの時間、いきなり一人の韓国人女子留学生が立ち上がると、過去、日本が朝鮮半島に対して、いかにひどい仕打ちをしたかを、延々とクラスのみんなに訴え始めた。
クラスには私を含めて4人の日本人留学生がいたけど、ただポカンと聞くしかなかった。
そう言えば中学時代、日本が朝鮮半島を統治していて、ずいぶんとひどいことをしたと、授業で習った記憶はあるけど、だいたい韓国なんて国には興味も愛着も無かったのだ。
イ・アジュンと言う名のその女の子は、気持ちが激して来たのか、やがて涙ながらの大演説となり、白人の生徒たちは、こういうことには慣れているのか、ニヤニヤしながら、イ・アジュンと私たち日本人を交互に眺めていた。
年端もいかない少女をセックス奴隷として刈りたてたり、若者を日本本土へ強制連行して過酷な労働を課したり、名前すら奪われて人間扱いされないまま、多くの同胞が命を失っていったとか…。
演説はクライマックスに達し、イ・アジュンは、私たちの方を指差して、この場で謝罪することを求めたのだった。
他の日本人たちは青ざめてただ凍りついていたけれど、私はどうも胡散臭いものを感じていた。
興奮したイ・アジュンの口調が、中学時代に日本軍の蛮行を熱っぽく語った教師と同じ印象だと思った。私たちは、その教師の泡を飛ばしながら興奮してしゃべる姿が可笑しくって、つい笑ってしまったけど、なにやらその時の不思議な違和感を思い出した。
「Wait only on the first! (一日だけ待て!)」
私は立ち上がって、イ・アジュンを睨みながら叫ぶと、彼女は不適な笑みを浮かべながら、『一日ではなにも変わりはしないけど、待ってやってもいい』と、のたもうた。

その夜、私は徹夜でインターネットを駆使して情報を集めた。
ネットにはありとあらゆる情報が洪水のように溢れていて、日本語で『従軍慰安婦』と検索するだけで、140万件ものヒットがあった。
情報が錯綜して、頭が変になりそうだったけど、私は日本と日本人に有利な情報だけをピックアップし、ノートに書き込んで行く。
本来なら、両方の言い分を併記して、一つづつ比較検討を進めて行くのが筋だとは思うけど、圧倒的に時間が足りなかった。
とりあえず私は、あの高慢な女に頭を下げるのはゴメンだと、それだけを念頭に情報を集めまくった。

翌日、数学の授業を担当教師に許可を得て、私とイ・アジュンのディベートのために時間を取ってもらい、クラスメイトの前で対決することになった。
こういう、いい加減というか大らかなところは、いかにもオーストラリア的なのかもしれない。
勝敗は…よくわからない。
もとより他の3人の日本人の加勢は期待していなかったが、韓国人もイ・アジュン一人。まさしく一騎打ちだ。
イ・アジュンは、日本の仕打ちを非人道的な悪魔の所業と決め付けたけど、私は、付け焼き刃の知識ながら、日本の韓国統治は、当時の列強の植民地政策と比較しても基本的に善政であり、その時のインフラや教育が、その後の韓国の躍進に大きく貢献したと主張した。
また、いわゆる従軍慰安婦問題や強制連行に関しては、誤解に基づく部分も多く、基本的には日韓基本条約で解決済みとの日本側の主張を展開。慰安婦問題に関しては、残念ながら当時は売春は合法だったし、日本人の慰安婦もたくさんいたこと。ましてや日本兵が少女を拉致して慰安婦にするなどあり得ないこと。日本へ強制的に連行された朝鮮人は、戦後全員帰国させていて、むしろ朝鮮戦争からの難民たちが、強制連行を自称したのでは…みたいな内容で攻め込んだ。
当然イ・アジュンは激昂し、私たちは激しい論戦を繰り広げたが、しょせん高校生レベルの論争だし、しかも母国語ではない英語での応酬だからおのずと限界がある。決着が着くはずも無いのだ。疲労の色濃い消耗戦に区切りを付けたのは、意外やクラスメイトのオーストラリア人、ウイルの提案だった。
(つづく)

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2011.08.07 Sun l 奈緒の冒険・なにわアクション編 l コメント (2) l top

コメント

しかしまぁ
奈緒ちゃんは度胸がありまんな。イ・アジュンみたいな韓国人は一杯いるんだよねぇ………。
ホンマに日本にいる韓国人を叩きだしてやりたい位だわ!。

うちの仕事場に来ている在日韓国人わ在日朝鮮人はいい人ばかりなんだけどな………。
2011.08.07 Sun l 私の碇で沈みなさいっ!. URL l 編集
私の碇でさんへ^^
このあたりは、前作には無かった部分ですね。
在日の人は、個人的にはいい人も多いようですが、こと日本に対してはすごい敵愾心を持ってそうです^^;
2011.08.08 Mon l スマイルジャック. URL l 編集

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