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「マコト君は、サークルとかには入らないの?」
ある夜、リビングで翔とじゃれ合うマコト君に、詩織さんが問い掛けました。
「高校時代は陸上をやってたけど、大学の部活は敷居が高いですから。一応、芸術会系の映画研究部に入部することにしました。自主製作の映画を撮ったりするみたいです」
「あら、マコト君、映画が好きなの?」
「はい、入試で1年間あまり見られなかったから、これからガンガン見るつもりですよ。もちろん僕は映画館派。東京にはいろんな映画館があるみたいだから楽しみです」
「そう、いいわね。私は映画館なんか何年も行ってない。結婚前は、よく連れて行ってもらったんだけどね」
ちょっと寂しげな詩織さんに、マコト君は、
「じゃあ、今度一緒に行きましょうよ。翔も楽しめるような映画がいいかな。実は僕、子供向けのアニメみたいなのって好きなんですよね」
と、屈託なく言うので驚いてしまった。
『この子、まだ女の子と付き合ったことが無いのかしら。せっかく東京に出てきたのに、義姉と甥っ子と一緒に子ども向けアニメを見に行っても仕方ないでしょうに…』
詩織さんは呆れると同時にクスッと笑いを漏らしてしまい、マコト君を不思議がらせたのでした。

マコト君が入学して10日ほど経った土曜日、『今夜はサークルの新入生歓迎コンパがあるから夕食はいりません』と言い残して、マコト君は夕方から外出して行きました。
久しぶりの家族3人水入らずの夕食なのに、詩織さんはなにやら物足りない。翔も遊び相手がいなくて、つまらなそうです。詩織さんや翔にとって、すでにマコト君は無くてはならない存在になっていたのです。
この夜は翔を寝かしつけ、詩織さん夫婦も早めに寝室に入りました。
「マコト君、何時ごろ帰るのかしら?私もあまり遅くまでは起きていられないわ」
「起きてることないじゃないか。鍵は持ってるんだろ?」
「そうだけど…まだ未成年なのに外でお酒なんか飲んで大丈夫なのかしら」
昌明さんが、クスクス笑っています。
「なによ?」
「いや、なんだか口うるさい母親みたいだなって思って。翔が学生になる頃には心配で大変だな」
「そんなことはないわよ。私は、お義母様からマコト君のことを任されているんだから、責任があるんです!」
「わかった、わかった。でも、今夜は帰ってこないかもしれないぞ。明け方まで飲み歩いて、どっか友達の部屋に泊まるってのが新歓コンパのパターンさ。女の子も一緒かもしれないし」
昌明さんはそう言って、ニヤニヤ笑っています。
「あら、入学早々さっそく彼女が出来ちゃうのかしら?」
「ハハハ、あいつは晩稲だから、まだまだ時間が掛かるんじゃないか?まあ、オレに似てイケメンだから、そのうち彼女も出来るだろうけどな」
「あなたに似てるかどうかはともかく…マコト君は、地元には彼女とかいなかったのかしら?」
「いないいない。100%童貞。ウールマーク付きだ」
昌明さんは一人で可笑しそうに笑ったけれど、詩織さんはなにやら胸が騒ぎます。
「そんなことより…こっちに来いよ」
夫婦の寝室にはセミダブルのベッドが二つ。詩織さんはいつも翔と一緒に眠るのですが、夫婦の営みの時には典弘さんのベッドへと移動することになっているのです。
「なんだか久しぶりね」
「うん、やっぱりマコトが来てバタバタしてたからな。今夜は大きな声を出しても大丈夫だぞ」
「…いやだ」
詩織さんは頬を染めながら、典弘さんに頬ずりをしました。

やがて昌明さんが上になると、夫婦はキスをかわし、続いてゆっくりと詩織さんのパジャマのボタンを外し始めました。翔は詩織さんのベッドですやすや眠っています。
たしかにマコト君がやってきてからは初めてのセックス。
夫婦の性交は、30代になってからは自然と回数は減っていましたが、内容は格段に濃くなったと詩織さんは思っています。
なにより翔を出産以来、詩織さんの性感が際立って高まっていて、昌明さんが『大きな声を出してもいい』と言うのも、あながち誇張ではなかったのです。
(つづく)

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2011.11.03 Thu l My Lovely Little Brother l コメント (2) l top

コメント

いいですねぇ
女性は30歳になってからがヤリ時っていいますからねぇ。詩織さんと濃厚なHができる典広さんがウラヤマシイです!。

P.S 天然系な勝春さんとか優柔不断な善臣さんとか出ないのかな?
2011.11.03 Thu l 私の碇で沈みなさいっ!. URL l 編集
私の碇でさんへ^^
今回は典弘さんから昌明さんまで名前を変えています。
でも、変換漏れがあるみたいで^^;
あまり騎手の印象が強すぎてもいけませんからね。
2011.11.04 Fri l スマイルジャック. URL l 編集

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