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とりあえず、オレと母はビールを片手に、巨大なリビングの隅にしつらえてあったホームバーに腰掛け、周囲を見回した。
談笑する人々はリラックスした装いで、男性はTシャツ姿や、中には早くもシャワーを浴びたのか、バスローブでくつろいでいる男もいる。いまだにネクタイなんて締めているのはオレぐらいなもんだ。
女性たちは色とりどりのムームーみたいな部屋着やブランド物のスウェット姿。これはすぐに裸になれるからかもしれない。こちらもスーツを着込んでいるのは母ちゃんだけだ。
みんな楽しそうに語らっていて、これから乱交パーティーが始まる雰囲気は今のところ無かったが、オレは記事を書くために会場の状況を頭に叩き込んだ。
母がビールを飲みながらオードブルの皿に手を伸ばしたその時、部屋の照明が一気に暗くなり、窓の外の夜景が一層鮮やかさを増した。
屋内は隣の相手を識別するのにギリギリと言う明るさだろうか。気付かなかったけど静かなBGMが流れていた。ショパンのノクターンをオーケストラ用にアレンジした曲だ。そして、広いリビングのあちこちに散らばっていたカップルたちが、ソファーや床に座って顔を寄せ合い、イチャつきを始めた。
「なんだか妖しい雰囲気ね」
母も緊張し始めたみたいだ。
「うん。でもここでカメラを出すのは…難しいな」
そんなことをしたら、速攻つまみ出されかねない。ただ、チャンスはきっと来るはずだ。
緊張に固まるオレたちのすぐ近くにいたカップルの男の方が静かに女をカーペットの上に押し倒し、上から優しく口付けた。
まるで、それがスタートの号砲のように、部屋のあちこちでカップルが抱き合い始め、妖しい雰囲気が一層高まった。
部屋の周囲に座った男たちは、相変わらず酒を飲みながら、静かにカップルを鑑賞している。
「すごい!もう裸になってる人がいるよ!これ何のパーティー?」
母がオレの肩に手を置いて興奮した声を上げた。柔らかなおっぱいがオレの胸を圧迫する。
それから、女たちのあえぎ声が聞こえ始めるまで、そう時間はかからなかった。いよいよ本格的にセックスを始めたようだ。どうやらホンモノの乱交パーティーに間違いない。今さらながらオレは確信し、胸がときめいた。

ホールで抱き合っているのは4組。フランキーが個室が4つあると言っていたけど、そこでも抱き合っているカップルがいるのかもしれない。
(いろいろ見て回って写真を撮らなきゃ!)
気持ちは焦るが体が動かない。母と二人、圧倒されて固まっている僕のそばに、先ほどまで椅子に座っていた中年男が近付いてきた。
「まだ、始めないのですか?」
「え?ええ…初心者なもので…」
「なんなら、お手伝いしましょうか?」
「い、いえ…けっこうです」
男が母を正面から見つめれば、母もまた興味津々の流し目を送って応えている。
(おいおい、その気になってるんじゃないよ!)
とにかく、この日の最大の課題は乱交パーティーの写真を撮ることにある。オレは焦った。
(つづく)

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2012.07.18 Wed l パーティー潜入 l コメント (4) l top

コメント

おひさです^^
久しぶりに訪問してみたら…
ななんと『パーティー潜入』のリライト!
これ、相当古いファンじゃないとわからないかも~
実は、私が自分でお話を書き始める前、ただの読者だった時に読んですっごく印象に残ってたんです。
懐かしいなぁ^^

私は少し体調を崩しておりまして
明日、脳神経外科に行ってまいりますねん。
何か書く気になるのはまだ先かもしれません。
2012.07.18 Wed l love-rs. URL l 編集
love-rsさんへ^^
うわ~!お久しぶりですヽ(^o^)丿
たしかに相当古く、かなり書き直してます。
いつものパターンで、分量だけ増えちゃって^^;

体調悪いんですね('_')
僕も去年からどうも体調が悪く、仕事でも疲れる一方。
しかも加齢のせいか、エッチなことを考える気力が^^;
どうかじっくり充電して、再び『love-rsワールド』の再開をお待ちしております!
また連絡くださいね(^o^)/
2012.07.19 Thu l スマイルジャック. URL l 編集
しかしまぁ^^;
仕事で来てる主人公を尻目にお母さんは呑気ですねぇ(笑)。

俺も乱・パーティー一度行ってみたいな(笑)。
2012.07.19 Thu l 私の碇で沈みなさいっ!. URL l 編集
私の碇でさんへ^^
天真爛漫天然ママです^^
ランコーパーティーは恥ずかしがり屋の僕には無理です^^;
2012.07.20 Fri l スマイルジャック. URL l 編集

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